引越しの時間を後から変更できる?営業が教える頼み方のコツ
お世話になっております、清光です。
引越営業を10年、見積は1万5000件以上こなしております。
その経験を活かして、皆様に引越に関する有益な情報をお送りできればと思い、日々投稿活動をしております。
「時間はいつでもいいです」で申し込んだのに、あとから「やっぱり午前中がいい」に変わってしまった。そんな経験、ありませんか?
後から変更のご連絡をいただくことは、本当によくあります。
結論から言うと、時間の変更はできます。ただし、いつまでに言うか、いくら動くか、繁忙期かどうかで、答えがまったく変わります。この記事では、変更が通る締め切り、動く金額、業者の中で何が起きているか、そして通りやすい言い方を、営業の実務からお伝えします。

引越情報館 公式ツール
その見積書、本当に適正価格ですか?
他社の見積書を写真でアップするだけ。
現役の引越営業が無料で見比べます。
- ✓他社見積の写真を送るだけ・入力は最小限
- ✓その金額が適正か、正直に診断
- ✓完全無料・無理な営業はしません
※お部屋の写真からも概算できます。
そもそも、なぜ「時間おまかせ」は安いのか
引越し料金が動く一番大きな理由は、トラックの空き枠です。
業者は台数を遊ばせたくないので、到着時間をおまかせにしてもらえると、空いている枠に入れられます。だから「時間はいつでも」と言ってくださるお客様には、料金が下がりやすい。
逆に時間を固定すると、その枠を押さえておくコストが料金に乗ります。午前便が人気なのは、その日のうちに搬入が終わって、昼過ぎから荷ほどきに入れるからです。人気の枠を確保するぶん、値段は上がります。
変更の締め切りは「4日前」。配車が組まれる前に言う
ここが一番大事なところなので、先に書きます。
時間の変更を頼むなら、4日前までです。これより後は、通らないことが増えます。
理由は、業者がトラックと作業員の配車を組むタイミングにあります。配車は、会社によって3日前から前日の間に組まれます。配車が組まれてしまうと、あなたの引越しは他のお客様の枠とつながった1本の予定表になっていて、1件動かすと他の現場もずれます。だから配車が組まれる前、つまり4日前までに言うのが実務上の線です。
ただし正直に言うと、4日前に言っても効かないことはあります。その日の午前便がもう埋まっていれば、どれだけ早く言っても入りません。「4日前なら必ず通る」ではなく、「4日前を過ぎたらほぼ通らない」と覚えてください。
フリー便の時間連絡はいつ来るか
フリー便(時間おまかせ)のままにした場合、「明日◯時から◯時」という連絡が来ます。連絡が来るタイミングは会社によって違い、前日のところもあれば3日前のところもあります。時間の幅は2〜3時間がほとんどです。
この連絡を見てから「やっぱり午前にしたい」と言うのでは、もう遅いです。配車は組まれた後だからです。
変更でいくら動くか。2トンロングで5,000〜15,000円+税
「あとから午前便に変えたい」で、実際に動く金額です。
| 変更の方向 | 料金の動き(2トンロングの場合) |
|---|---|
| フリー便 → 午前便 | 5,000〜15,000円+税の追加 |
| 午前便 → 午後便・フリー便 | 同じ幅の金額がマイナスになることがほとんど |
追加はかかります。「タダで午前に変えてもらえた」という話は、まず聞かないでください。空き枠があれば5,000円くらいで収まることもあれば、15,000円かかることもあり、会社と時期で幅があります。
逆に、午前便で押さえていたのを午後便やフリー便に変える場合は、同じ幅の金額が下がることがほとんどです。「午前じゃなくてもよくなった」なら、言ったほうが得です。ただしこれも、一度押さえた枠を手放す形なので、早めの連絡が前提です。
日付の変更は「3日前まで無料」。ただし業者は嫌がる
時間ではなく、日そのものを動かしたい場合です。
3日前までなら、日付の変更は無料で動きます。
ただ、営業として正直に言うと、日付の変更はしてほしくないです。時間の変更より、配車への影響が大きいからです。1日動くと、その日に組んでいたトラックと作業員が丸ごと空き、動かした先の日に新しく枠を作ることになります。配車の担当者が一番嫌がるのがこれです。
無料で動くからといって気軽に変えるのではなく、日が動く可能性があるなら、最初の見積もりの段階で「日が変わるかもしれない」と言っておいてください。それだけで、業者側の組み方が変わります。
業者の中で何が起きているか
あなたが「午前に変えたい」と電話したあと、営業は何をしているのか。ここを知っておくと、頼み方が変わります。
- 営業は、配車の担当部署に「この日の午前、まだ入るか」を確認します。時間を決めているのは営業ではなく配車です
- 入るなら、追加料金がいくらになるかを出します。金額が大きく動く場合は、営業の上司に確認を取ります
- それからお客様に折り返します
つまり営業は、お客様と配車と上司の3方向を調整しています。営業が「確認して折り返します」と言うのは、断り文句ではなく、本当に確認しているからです。
通りやすい言い方と、通らない言い方
通りやすいのは、「料金が上がってもいいから、午前にしてほしい」です。
これを最初に言ってもらえると、営業は配車に「追加を了承済みのお客様」として話を持っていけます。配車の側も、料金が付く変更なら受けやすい。金額を先に飲んでいる依頼は、通る確率が上がります。
通らないのは、「なるべく早めで」「できれば午前」のような、はっきりしない頼み方です。配車は枠を押さえる作業なので、「なるべく」では押さえられません。
「追加なしで午前に変えて」も難しいです。空き枠を押さえるコストは実際にかかっているので、そこをゼロにする理由が業者側にありません。
繁忙期と当日は、動きません
ここは期待させないために、はっきり書きます。
繁忙期の変更
繁忙期は2月20日ごろから2月末、3月10日ごろから3月末、そして4月の第2日曜までが山です。
この時期に「午前に変えたい」と言われたら、答えは「その日は動かせません」になります。枠そのものが埋まっているので、空き枠を探す余地がありません。正直に言うと、繁忙期に無理をしてでも動かすのは、会社が特別扱いする大口の法人契約くらいで、個人のお客様は動きません。
繁忙期に引っ越す方は、最初に申し込む時点で時間を決めきってください。後から変えられる前提で決めると、当日そのまま来ます。
当日の変更
当日の「早く来てほしい」「午後にしてほしい」は、無理です。
トラックと作業員はもう朝から動いていて、その日の予定表は前日に確定しています。営業が配車に頼んでも、「そちらで何とかしてください」と返されるのが実態です。営業にできるのは、お客様に謝ることだけです。
午後便は、前の現場が伸びると遅れます。これは変更ではなく、午後便の性質です。午後便を選ぶときは「前の現場次第で時間が動く」と分かった上で選んでください。
変更のご連絡が多い理由
後から変更になるお客様には、共通した理由があります。多いのはこの3つです。
- 処分する荷物が決まらない。捨てるか持っていくかが見積もりの時点で決まっておらず、後で荷物の量が変わる
- 転居先をまだ見ていない。見積もりのあとに転居先を見て、「思っていたのと違う」で変更になる
- 持っていきたい物に対して、転居先が狭い。入らないと分かって、荷物の量や日程が動く
3つとも、見積もりの前に片づけられるものです。処分する物を決める、転居先を先に見る、大物が入るかを確かめる。この3つを見積もりの前にやっておくと、後からの変更そのものが要らなくなります。

時間の変更を頼むときの4ステップ
- 4日前までに連絡する。配車が組まれる前なら動く余地があります。前日より1週間前、1週間前より今日のほうが通ります
- 「午前便に変えたい。料金が上がってもいい」とはっきり伝える。「なるべく早めで」では枠を押さえられません
- 追加額を先に聞く。2トンロングなら5,000〜15,000円+税が目安。総額まで確認してから決める
- 変更後の内容を書面で受け取る。大幅な変更なら見積書を出し直す会社もありますし、メールでやり取りしている会社なら変更のたびに送ってきます。口約束のままにしない
時間帯そのものの選び方はフリー便で得する人・午前便が正解な人にまとめていますので、迷っている方はそちらもどうぞ。
よくある疑問に先回りで答えます
Q. 途中で変更を頼むと、嫌がられませんか?
4日前までのご連絡なら、営業としてはまったく問題ありません。困るのは配車が組まれた後、つまり3日前から当日に言われることで、そこはもう動かしようがないんです。
Q. 午前便に変えると必ず高くなりますか?
追加はかかります。2トンロングで5,000〜15,000円+税が目安で、会社・時期・空き枠で幅があります。変更後の総額をその業者に聞いてください。
Q. 逆に午前便からフリー便へ変えたら、安くなりますか?
ほとんどの場合、同じ幅の金額が下がります。ただし一度押さえた枠を手放す形なので、こちらも早めの相談が前提です。
Q. 日付を変えたい場合は?
3日前までなら無料で動きます。ただし時間の変更より配車への影響が大きいので、日が動く可能性があるなら見積もりの段階で先に言っておいてください。
Q. 繁忙期でも変更できますか?
個人のお客様はほぼ動きません。枠が埋まっているからです。繁忙期は最初に時間を決めきってください。
まとめ
- 料金が動く理由はトラックの空き枠。時間を固定するほど費用は上がりやすい
- 時間の変更は4日前まで。配車は3日前から前日に組まれ、組まれた後は動かない
- フリー便→午前便は2トンロングで5,000〜15,000円+税の追加。逆方向は同じ幅で下がることがほとんど
- 日付の変更は3日前まで無料。ただし配車への影響が大きいので、動く可能性は見積もり時に先に言う
- 通りやすい言い方は「料金が上がってもいいから午前にしてほしい」。「なるべく」では枠を押さえられない
- 繁忙期と当日は動かない。繁忙期は最初に時間を決めきる
- 変更の理由の多くは、処分する物・転居先の確認・大物が入るかを見積もり前に片づけていないこと
時間の希望が途中で変わるのは、まったく珍しいことではありません。遠慮して黙っているほうがもったいないので、気づいた日に、4日前までに、連絡してください。
こちらの情報が、皆様に役立てたら嬉しく思います。
引越しに関する投稿をお送りしようと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
また、皆様からの質問やご意見お待ちしております。
見積書の無料診断
お手元の見積書、そのまま送ってください
写真を撮って送るだけ。訪問も電話も不要です。引越屋が直接読んで、下げられる所と下げられない所を分けてお伝えします。
○下げられることが多い
- 近距離の引越し(東京↔神奈川など)
- 処分品が多い引越し(他社は処分料金が高めです)
- 相見積のお相手が大手の引越会社(大手は料金が高めです)
△正直、下げにくい
- 長距離の引越し(大手のほうが安いことが多いです)
その場合は「今のお見積りが妥当です」と正直にお答えします。
写真は5枚までアップロードできます。その場で撮って送ってもOKです。
※お送りいただいたお見積書の画像は、診断完了後に破棄いたします。
