引越しの見積もりの返事が来ない3つの型。営業が理由を解説
お世話になっております、清光です。
引越営業を10年、見積は1万5000件以上こなしております。
その経験を活かして、皆様に引越に関する有益な情報をお送りできればと思い、日々投稿活動をしております。
引越しの見積もりを依頼したのに、返事がなかなか来ない。そんな経験はありませんか。
金額だけがそっけなく返ってきたり、そのまま音沙汰がなくなったり。「自分の依頼は軽く見られたのかな」と感じてしまいますよね。
結論から言うと、営業側には「そもそも決まらないだろう」と見なしやすい依頼の型があります。そして営業は、決まりそうな依頼から順に手をつけています。
この記事では、営業の机の上で実際に何が起きているか、返事が来る依頼と来ない依頼の違い、そして当てはまったときにあなたが打てる一手をお伝えします。

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返事はいつ来るのが普通か
まず、待つ目安を書きます。
| 依頼の種類 | 返事が来る目安 |
|---|---|
| 近距離の引越し | その日のうち |
| 長距離の引越し | 翌日から3日以内 |
近距離なら、普通は依頼したその日に返事が来ます。営業が自分で料金を出せるからです。長距離は、他の便との組み合わせや幹線の都合を確認する必要があるので、翌日から3日くらいかかります。
つまり、近距離で依頼した翌日になっても何も来なければ、それは「まだ計算中」ではありません。営業がその依頼を後ろに回しているか、忘れているかのどちらかです。待っていても状況は変わらないので、この記事の後半に進んでください。
返事が来ないのは、営業が「決まりそうな順」に動いているから
営業としては正直なところ、手元にある見積依頼を全部同じ深さでは回せません。時間は有限なので、決まりそうな案件から順に手をつけていきます。
「決まらない」と見込まれた依頼は、返信が遅い、簡素な見積が返る、そのまま音沙汰がない、という形になりやすいんです。
先に申し上げておくと、これはあなたの引越しの価値が低いという話ではありません。業者側の判断基準の問題で、依頼そのものを格付けしているわけではないんです。
営業が本気になるのは「自分で料金を出せる依頼」
ここが、営業の机の上の本当のところです。
営業が本気で追うのは、近距離の引越しです。理由は、料金を自分で決められるからです。荷物と距離を見て、この金額なら取れる、と自分の判断で出せる。だから頑張れるし、返事も早い。
逆に、法人の依頼と長距離の依頼は、営業が本気で追わないことが多いです。理由は熱意ではなく、料金が会社の決まりで固まっていて、営業が動かせないからです。動かせない金額を出して、通るか通らないかは相手次第。そうなると、営業は自分で結果を変えられる近距離のほうに時間を使います。
「決まらない」と見られやすい3つの型
現場の感覚で挙げるとしたら、次の3つです。
- 一点ものの運搬。荷物が1点だけ、特殊な物だけ、といった依頼
- 決まる可能性の低い長距離。長距離は大手に価格で勝ちにくいので、中小へ問い合わせても取りにいきづらい
- 安すぎる依頼。単身・小口で、決まっても金額が小さい
①は、そもそも引越しの形をしていないので、通常の引越見積の枠と噛み合いません。
②は営業の熱意ではなく構造の問題です。大手は幹線をたくさん走らせているので、長距離を安く出せるのだと私は見ています。中小がそこに価格で勝つのは、仕組みとしてむずかしいんですね。
③は、正直に書くと、総額が4万円を切るような依頼は、営業が本気で追わないことが多いです。見積もりは出しますが、駆け引きもせず、低めの金額を一度出して、ダメならそれで終わり、という扱いになりがちです。ここは営業によって差がありますが、忙しい時期ほどこの傾向は強くなります。
一括見積もりサイト経由の依頼は、こう扱われている
一括見積もりサイトから来た依頼は、営業の側から見ると「料金勝負になる依頼」です。同じ依頼が何社にも同時に届いていることが分かっているので、じっくり追客する意味が薄い。
だから多くの営業は、最初から安めの金額を一度出して、それで決まらなければ追いません。追客の電話もしません。
ただ、それでも半分くらいは決まります。安めの金額を最初に出すので、そのまま選ばれることが多いんです。つまり一括サイト経由は、「丁寧な対応」は来ないが「安めの金額」は来る、という形になります。丁寧に相談しながら決めたい方には向きません。
当ブログで一括見積もりサイトを勧めていないのは、このためです。返事が来ないのではなく、返事の質が最初から「安い金額を置いて終わり」に固定されるからです。

返事が早く来る依頼は、「すぐ決める」と言っている
ここが、あなたが今日から変えられるところです。
営業が頑張った金額を出すのは、お客様が「金額が合えばすぐ決めます」と言ってくれた依頼です。決まる見込みがはっきりしているので、営業はその案件に時間を使い、出せる限りの金額を出します。それでも決まらなければ、営業は諦めます。ここまでが1セットです。
逆に「検討します」「他社と比べてから」と言われた依頼は、営業が本気を出さないことが多いです。決まるかどうか分からない依頼に時間を使うより、決まる依頼に使うからです。
これは、嘘をついて「すぐ決める」と言えという話ではありません。見積もりを頼む前に、本当に決められる状態にしておく、という話です。日程が固まっている、荷物の量が分かっている、予算の上限が決まっている。この3つがそろっていれば「金額が合えば決めます」と本心で言えます。その状態で聞くと、営業の返事の速さも、出てくる金額も変わります。
催促は、していい。営業側で起きていること
返事が来ないとき、催促の連絡をしてもいいのか迷う方が多いです。
していいです。営業の側で起きていることは、たいてい次の2つのどちらかです。
- 忘れている。この場合、営業は謝って、すぐに出します。催促されて助かった、というのが本音です
- すぐに出せない事情がある。長距離で便の確認中、配車の確認中など。この場合、営業は理由を説明します
催促の連絡で、どちらなのかがはっきりします。黙って待っていると、忘れられたまま日が過ぎます。
催促のときに一言足すなら、「いつまでに決めたいか」です。「今週中に決めたいので、金額をいただけますか」と言われると、営業から見て優先順位が上がります。決める時期がはっきりしている依頼は、決まる依頼だからです。
「反応が薄い」のと「返事が来ない」は別の話
以前、見積もりで反応が薄い営業の裏側についても書きました。
あちらは「実際に運ぶ作業部隊が受けたがるかどうか」で、営業がブレーキを踏む話でした。今回はそれとは別の軸で、「決まる見込みがあるか」で優先度が決まる話です。同じ「反応が鈍い」でも中身が違うので、分けて読んでいただけると腑に落ちると思います。
近年これが増えている背景は、熱意ではなく母数
ここ数年、「昔より対応が雑になった」と感じる方が増えている実感があります。
原因は、業者側の案件管理・追客の道具が良くなって、依頼を拾う手間そのものが下がったことです。拾うのが簡単になったぶん、決まらない依頼も一緒に見積の山へ入ってきます。山が大きくなれば、1件あたりに割ける時間は逆に薄くなる。つまり熱意が落ちたのではなく、母数が増えたということなんです。
当てはまったときに打つ一手
自分の依頼が上の型に当たりそうだと思ったら、やり方を変えたほうが早いです。
- 一括見積もりで数を打つのをやめる。安めの金額は来ますが、相談には乗ってもらえません
- その型を扱っている業者を自分で選び、1〜2社に直接あたる
- 日程・荷物量・予算の上限を決めてから聞く。「金額が合えば決めます」と本心で言える状態にする
- 近距離なら翌日、長距離なら3日を過ぎたら催促する。「いつまでに決めたいか」を添える
- 荷物が極端に少ないなら、通常の引越見積ではなく単身パック(カーゴ便)の枠で聞く
数を打つより、噛み合う相手に、決められる状態で1件ずつ当てるほうが返事は早い。ここは経験上、はっきり差が出ます。
読者の方からよくいただく疑問
Q. どれくらい待てば「来ない」と判断していいですか?
近距離なら翌日、長距離なら3日です。それを過ぎたら催促してください。忘れられているか、後ろに回されているかのどちらかで、待っても変わりません。
Q. 催促の連絡をしてもいいですか?
もちろん構いません。営業が忘れていれば謝ってすぐ出しますし、事情があれば説明します。催促そのものより「いつまでに決めたいか」を伝えるほうが効きます。
Q. 返事が来ない会社は、悪い会社なのでしょうか?
そうとは限りません。自社で扱いにくい依頼を無理に受けないのは、当日に揉めない形でもあります。
Q. 「すぐ決める」と言えば安くなりますか?
営業が頑張った金額を出しやすくなるのは事実です。ただし、本当に決められる状態でないと意味がありません。日程・荷物量・予算の上限を決めてから言ってください。
Q. 一点だけの運搬は、どこに頼めばいいですか?
引越しの見積もりの枠ではなく、単品の輸送を扱っている業者に絞って聞くほうが噛み合います。「引越し」でまとめて探すより、運びたい物の名前で探したほうが早いことが多いですよ。
まとめ
- 返事の目安は、近距離ならその日のうち、長距離なら翌日から3日。過ぎたら待たずに催促する
- 返事が来ないのは熱意の問題ではなく、営業が決まりそうな順に手をつけているから
- 営業が本気になるのは、自分で料金を出せる近距離。法人・長距離は料金が固まっていて動かせない
- 「決まらない」と見られやすいのは、一点もの・長距離・安すぎる依頼(総額4万円を切るあたり)の3つ
- 一括サイト経由は「安めの金額を置いて終わり」の扱い。それでも半分は決まるが、相談には乗ってもらえない
- 返事が早いのは「金額が合えばすぐ決めます」と言える依頼。日程・荷物量・予算を決めてから聞く
- 催促はしていい。「いつまでに決めたいか」を添えると順番が上がる
ここが分かっていれば、返事を待って気を揉む時間そのものが要らなくなります。相手を選び直し、決められる状態で聞くだけで話が動くので、あなたの引越しの準備は確実に早く片づきますよ。
こちらの情報が、皆様に役立てたら嬉しく思います。
引越しに関する投稿をお送りしようと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
また、皆様からの質問やご意見お待ちしております。
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写真を撮って送るだけ。訪問も電話も不要です。引越屋が直接読んで、下げられる所と下げられない所を分けてお伝えします。
○下げられることが多い
- 近距離の引越し(東京↔神奈川など)
- 処分品が多い引越し(他社は処分料金が高めです)
- 相見積のお相手が大手の引越会社(大手は料金が高めです)
△正直、下げにくい
- 長距離の引越し(大手のほうが安いことが多いです)
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